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ロシアからウクライナへ天然ガス供給再開の動き
ロシアがウクライナにたいしてとってきた天然ガスの供給停止の措置を解除するために、両国にEU(欧州連合)を加えた三者の協議が、十月二十一日にブリュッセルでおこなわれた。これは、先のASEM(アジア欧州会議)のさいに、ロシア大統領プーチンとウクライナ大統領ポロシェンコとが大筋で合意していたことにふまえてのものである。寒い冬を前にして窮地にたつポロシェンコへの、救ってやるぞ、と言わんばかりのプーチンの態度は、敗北のなかでの勝利を誇示するものにほかならない。
ウクライナ東部における、親ロシア勢力の支配に合法性を与える(自治権を認める、というように)かたちでの停戦の合意は、プーチンのロシアがこの地域を奪い取ったことを意味した。軍事的劣勢においこまれたポロシェンコは、親ロシア勢力の武装解除を断念せざるをえなかった。ロシアが与えた兵器も、ロシアが送りこんだ兵士も、そのままにせざるをえなかった。自国が主導する関税同盟にウクライナをくみこむ、という自己の目論見を破棄せざるをえなかったプーチンのロシアは、――クリミア半島を併合したうえにたって――自分のひもつきが支配するというかたちで、ウクライナの東部の一定の地域を手に入れたのである。この地平に立脚して、欧米帝国主義諸国による経済制裁に苦しめられているロシア権力者プーチンは、ウクライナへの天然ガスの供給停止を解除する、という態度をしめしたのだ、といってよい。
三者は、その協議で、ロシアが来年三月まで供給するガスの価格を一〇〇〇立方メートル当たり三八五ドルとすることを合意した、という。ロシアが提示したこの価格は、この国がEU諸国に輸出しているガスの価格よりもやや高いとされるものであり、三者がのめるものであった、といえる。
約五五億ドルとされるウクライナのガス購入代金の滞納額、この額の算定方法(ウクライナが減額を要請し、ロシアも減額自体には応じるとしているところのもの)や、ロシアが要求している、前払いという、今後のガス代金の支払い方法などについては合意に至らず、二十九日に再度協議することになった、という。
ロシアとウクライナとが、何としても合意するという腹構えのうえで、少しでも自国が得をするように相争っている、といえる。
二〇一四年十月二十三日
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